こんにちは! 青山設備工業です。
弊社では、滋賀県東近江市を拠点に、プラント工事などを承っております。

プラント配管工事では、溶接が行われる機会が数多くございます。
一口に溶接といっても、その種類はさまざま。
プラント配管工事で主に採用される溶接のひとつに、アーク溶接がございます。
アーク溶接は前回「これでわかる!アーク溶接の種類や特徴など」という記事でご紹介いたしました。

アーク溶接もいくつかの種類に分かれておりますが、今回はTIG(ティグ)溶接について解説しようと思います!

TIG溶接はどんな工法?仕組みは?

不活性ガスとタングステン電極を用いた溶接!

電極の素材が非常に融点の高いタングステンとなっており、シールドガスとしてアルゴンやヘリウムなどの不活性ガスを用いる溶接を、TIG溶接といいます。

片手に溶接トーチを、もう片手に溶接棒を構えて、溶接を進めます。

数ある溶接の中でも長い歴史を持つ由緒ある溶接のひとつで、1930年に誕生したのち、その10年後には実用化されるほど普及いたしました。

ちなみにTIGは、Tungsten Inert Gasの略です。

あらゆる金属の溶接に対応!

TIG溶接の特筆すべきポイントとしては、何といっても対応できる金属の種類が豊富であることでしょう。

溶接で接合できるのは鉄のみ、というイメージを抱かれている方も多いのではないでしょうか?

TIG溶接はなんとステンレスやアルミといった特殊な合金にも対応可能!

対応できる金属の種類の数は、数ある溶接の中でもトップクラスです。

溶接機の種類は大きく3種類に分けられる

TIG溶接で使用される溶接機はいろいろありますが、それらは大きく「100V専用」「100V/200V兼用」「ガソリン・ディーゼル」の3種類に分類されます。

溶接を施す金属の厚みや周辺環境によって使い分けられます。

種類が多い分価格帯も広く、数万円程度で購入できる安価なものもあれば、100万円を優に超える非常に高価なものまで!

TIG溶接機を購入する場合は、使用目的や懐事情をしっかり鑑みながら最適なものを選ぶようにしましょう。

業務を通じてTIG溶接のあれこれ学んでみませんか?
現在弊社では新規施工スタッフを求人中です!
詳しい募集要項につきましては、以下の採用情報ページよりご確認ください。
>>青山設備工業採用情報

以外と知らない!TIG溶接のメリット・デメリット!

TIG溶接のメリットはコレだ!

溶接時に火花が発生しにくい

TIG溶接には火花が発生しにくいという特徴があり、溶接箇所の様子を確認しながら溶接を進められるというメリットがあります。

多くのアーク溶接は溶接時に激しい火花が飛び散りますが、TIG溶接ではほとんど火花が発生しません。

溶接箇所の様子が火花によって見えないといった弊害が無く、溶接箇所の様子をしっかり確認しながら溶接を進められるため、高い品質をキープしやすいです。

汎用性が高くさまざまな業界で重宝される

先ほど少し触れましたが、TIG溶接は素材を選ばずに溶接が可能というメリットもあります。

薄くて柔らかい金属は高火力のアーク溶接と相性が悪いように感じている方もいらっしゃるかと存じますが、TIG溶接はアルミやステンレスのような特殊な金属にも対応できます。

このメリットから、TIG溶接は配管溶接や自動車のパーツの製作など業界の垣根を超えて高い需要を誇ります。

個人でTIG溶接を行う環境を用意しやすい

前述のようにTIG溶接を行うのに必要となる機械は、安価なものもございます。

当然業務用のそれと比較すると不便な側面も否めませんが、DIYなどで使用する程度ならば十分な性能を備えています。

そのため、業務でのTIG溶接の技術を高めるため、自宅で練習を行うといったことも行いやすいのです。

溶接工としてキャリアアップをお考えの方にとっては嬉しいメリットなのではないでしょうか?

デメリットも知っておこう

溶接作業に時間がかかる

TIG溶接が最も苦手とすることは、スピーディーな溶接です。

溶接速度は比較的遅めで、他の半自動溶接における溶接速度比べると何倍もの差が出てくることも珍しくありません。

TIG溶接を行うにはある程度時間の余裕が必要です。

風に弱い

TIG溶接をはじめシールドガスを溶接箇所に噴射するタイプの溶接は、共通して風に弱いというデメリットを抱えています。

シールドガスは、溶接時に液体となった金属が周囲の空気に含まれる酸素や窒素に触れて化学反応を起こし劣化してしまうことを防ぐためのガスです。

シールドガスを噴射する場合、横風によって吹き飛ばされてしまうリスクがあります。

そのため、TIG溶接を行える環境は屋内など風の影響を受ける心配のない箇所に限られます。

強い光が発生して目を傷めるおそれがある

前述のようにTIG溶接は火花の出にくい溶接ではありますが、アーク溶接のひとつでもあるゆえ、溶接時に放電現象による強い光が発生します。

日常生活ではまず体感することのないレベルの強烈な光ですので、直接目で見ると白内障などの健康被害を引き起こすおそれがあります。

TIG溶接に限った話ではありませんが、溶接時には溶接面や保護メガネは必須です。

溶接には種類ごとにメリット・デメリットがあります。
さまざまな溶接のことをともに学んでみませんか?
現在弊社では、新規スタッフ募集中!
>>青山設備工業採用情報

TIG溶接にピッタリな資格!

TIG溶接技能者

日本溶接協会が認定する資格として、「TIG溶接技能者」という資格がございます。

TIG溶接技能者は、基本級の「T-1F」と、専門級の「T-1V」「T-1H」「T-1O」「T-1P」に分かれており、それぞれ溶接時の姿勢や向きが異なります。

基本級と専門級で受験資格が少し異なりますので、受験の前に必ずチェックしましょう。

T-1Pは管を突き合わせて溶接する技能を認定する資格で、取得にはより高い技術が求められます。

プラント配管工事など配管の溶接をメインに手掛ける場合は、T-1Pの取得を目指したいところです。

取得によるメリットもたくさん!

資格は技術や知識を一定以上有することの客観的な証明でもありますので、取得できればそれだけの技術や知識を有していると認められやすくなります。

給与アップや業界全体からの評価向上も期待できます。

このように取得によるメリットはたくさんございますので、少しでもキャリアアップをお考えなら、ぜひ取得にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

溶接の資格取得を進めてキャリアアップしたいとお考えなら、資格取得支援が充実した弊社の求人をご検討ください!
弊社の求人の詳細は、以下のリンクよりご確認くださいませ。
>>青山設備工業採用情報

業務を通じて溶接を学びましょう!


弊社が手掛けるプラント配管工事におきましてもTIG溶接は活躍しております。
実際に業務に携わりながら、TIG溶接をはじめ各種溶接の専門的な知識や技術を学んでみませんか?

現在弊社では、新規施工スタッフを求人募集中!
長年にわたり地域密着で活動しているため、「地元の発展に貢献したい!」という方にピッタリの会社です。
採用にあたり年齢や経験の有無は一切不問ですので、溶接のことを学びたいとお考えの方はぜひご応募くださいませ。

一緒に溶接を通じて地域の発展を支えていきましょう!

みなさまのご応募を心よりお待ちしております。

最後までご覧いただきまして、ありがとうございました!


青山設備工業|滋賀県東近江市・プラント工事|現場スタッフ求人中!

青山設備工業
〒527-0108
滋賀県東近江市小八木町711-1
携帯:090-5643-5870   TEL/FAX:0749-45-2399
【営業電話お断り】